【調査レポート】2/3のユーザーがWeb会議ブースに満足!導入目的や利用状況、人気企業ランキングをご紹介
テレワークが主流になった現代において、オンライン会議の環境整備が不可欠になっており、Web会議ブースが注目されています。
存在は知っているけれど本当に役立つのか判断できず、導入に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Web会議ブースの概要やメリット・デメリットをご説明するとともに、実際のアンケート調査をもとに導入目的や利用状況、満足度、需要の高い業界などをご紹介します。
利用者からの製品導入率が高い順番にWeb会議ブースの人気企業もランキング化しました。Web会議ブースを選ぶときに参考にしてみてください。
目次
Web会議ブースとは?
Web会議ブースがどのような設備なのかイメージが湧かない方もいるでしょう。まずはWeb会議ブースの概要とメリット・デメリットから解説します。
Web会議ブースの概要
Web会議ブースとは、周囲の音を気にすることなくWeb会議を実施できる個室ブースです。
Web会議だけでなく業務に集中するためのスペースとしても利用可能です。そのため、ワークブースや集中ブースなどとも呼ばれています。
2人以上が入れる大きさのWeb会議ブースもあり、1on1ミーティングや複数人の商談などにも利用できます。
床と壁、天井のすべてが囲われたクローズ型、天井だけがオープンになっているセミクローズ型、ドアを設けず1面がオープンになっているオープン型などの種類があります。
Web会議ブースを利用するメリット
オフィスでは、社員の話声や電話のやり取り、移動、事務作業などによって、さまざまな音が発生しやすいです。
その点、Web会議ブースは基本的に防音性が備わっており、内側から外側への音や外側から内側への音を和らげてくれます。
Web会議ブースを導入すれば、大掛かりな防音工事をしなくても、音がうるさくて作業効率が低下してしまう環境を改善できます。
防音環境が整うので、社員が悩みを上司に相談しやすくなるのもメリットです。上司が社員からの意見を吸い上げやすくなり、職場の課題も改善しやすくなります。
Web会議ブースを利用するデメリット
Web会議ブースは、部屋が狭いと圧迫感が生じてしまうことがあります。出入り口付近に設置する場合、混雑の原因にもなります。場合によってはオフィスのレイアウトを変更したり、オフィス家具を撤去したりしなければなりません。
従業員がWeb会議ブースを飲食で汚してしまったり、一部の利用者が長時間使用したりして、従業員の間でトラブルが生じる恐れもあります。運用を管理する手間も少なからず発生します。
Web会議ブースの導入目的と選定ポイント
ここからはアンケート調査をもとにWeb会議ブースの実態に迫っていきます。Web会議ブースの導入目的と選定ポイントからご紹介します。なお、アンケート対象者の人数は企業に所属している100名です。
Web会議ブースを導入する目的「オフィス環境の改善に期待」
「Web会議ブースを導入した目的は何ですか」という質問に対して、「オンライン会議をするため」と回答した方が64名、「オフィスの防音対策」と回答した方が26名、「会議室が足りないため」と回答した方が22名でした。
ほとんどの方がWeb会議を行うために導入していますが、通常の会議スペースを増やすために導入している方や、オフィスの防音環境を改善するために導入している方も多いです。
Web会議ブースは、オフィスの環境を副次的に改善できる可能性があると読み取れます。
Web会議ブース以外のオフィスの防音対策が気になった方は下記のリンク記事も参考にしてみてください。
▷オフィスの防音対策をしよう! 音漏れの原因や便利なWeb会議ブース、工事なども解説
Web会議ブースの選定ポイント「コスト・価格・信頼性を重視」
「今のWeb会議ブースに決めた理由は何ですか?」という質問に対して、コスト・価格と回答した方の割合が55人であり最多でした。
Web会議ブースの相場は数十万から数百万円ほどです。製品によっては非常に高額になってしまうことがあります。少しでも出費を減らせるよう、コストや価格を慎重に吟味して選ぶ方が多いのでしょう。
商品(メーカー)の信頼性と回答した方の割合は30人で、コスト・価格の次に多い結果でした。
Web会議ブースは近年注目されるようになった製品です。導入に対する不安を少しでも和らげるために商品やメーカーの信頼性に着目する方が多いのだと推察できます。
ただ、コストや信頼性に着目するだけでは、自社に適したWeb会議ブースを導入できません。素材や防音性、大きさなど着目すべき点はほかにもあります。
Web会議ブースの選び方は下記の記事で詳しく解説しているので、気になった方は下記リンク記事をチェックしてみてください。
▷Web会議ブース(個室ブース)44機を人数別・防音別で比較。2023年最新版
Web会議ブースの利用状況
Web会議ブースの利用状況を把握してもらえるよう、Web会議ブースの満足度や設置台数、追加予定などに関する調査結果をご紹介します。
Web会議ブースの満足度「約2/3のユーザーが満足」
「Web会議ブースに満足していますか?」という質問に対して、「大変満足」と回答した方の割合は14%、「満足」と回答した方の割合は51%、「普通」と回答した方の割合は28%でした。
65%の方がWeb会議ブースの導入に満足しており、導入して後悔している方はほとんどいないことがわかります。
Web会議ブースを導入するときは、コストや耐久性、サイズなどさまざまな要素が気になってしまうかもしれません。しかし、調査結果を見る限りでは多くの方がWeb会議ブースの導入に成功しています。したがって、Web会議ブースを導入するリスクは少ないといえます。
設置台数と追加予定「7割のユーザーがWeb会議ブースを複数台導入」
「Web会議ブースの設置台数を教えてください」という質問に対するアンケート結果は下記の通りです。
1~3台程度導入している方が多く、4台以上導入している方は少ない印象です。
ただ、Web会議ブースの数が不足してしまうと、従業員が利用したいときに利用できずに不便な思いをしていまいます。
導入後にWeb会議ブースの追加を検討する企業は多いのでしょうか。
アンケート調査の結果では、「今後Web会議ブースを追加する予定はありますか?」という質問に対して「ある」と回答した方の割合が25%となっています。
必ずしもWeb会議ブースが不足したことが原因で追加を検討しているとは限りませんが、追加を検討する企業が少なからず存在しているとわかります。
また、アンケート結果ではWeb会議ツールを4時間以上利用する方の割合が11%ほどであり、比較的長時間利用される場合があることもわかっています。
Web会議ブースが不足しないように、導入する数を慎重に検討しましょう。
Web会議ブースの需要
Web会議ブースの需要は業界や企業の従業員規模によって異なるのでしょうか。Web会議ブースが利用されている業界やWeb会議ブースを利用している企業の従業員規模についてアンケート調査の結果をお伝えします。
Web会議ブースが利用される業界「最も使われている業界のはメーカー」
「あなたの会社の業種を教えてください」という質問に対するアンケート結果は下記の通りです。
メーカーやサービス業、小売業、商社などの業界でWeb会議ブースの需要が高いようです。
それぞれ商品やサービスの販売・提供を手がける業界である点が共通しています。
特にメーカーによる利用率が高いです。
メーカーは、サービス業や小売業、商社などとは違って、販売・提供だけでなく開発業務も含まれます。その分、打ち合わせの頻度が高いのだと想定できます。
Web会議ブースを利用する企業の従業員規模「中小企業から大企業まで分け隔てなく利用」
「あなたの会社の従業員規模を教えてください」という質問に対するアンケート結果は下記の通りです。
11~100名の従業員規模が最多となりました。
中小企業基本法によると、中小企業の従業員数の条件は下記の通りです。
業種 | 従業員数 |
---|---|
製造業・建設業・運輸業 | 300人以下 |
卸売業 | 100人以下 |
サービス業 | 100人以下 |
小売業 | 50人以下 |
参考:中小企業の定義について(中小企業庁)https://www.chusho.meti.go.jp/faq/faq/faq01_teigi.html
アンケート結果では100名以下の利用が合計46%です。従業員数の条件をふまえると、Web会議ブースは中小企業から大企業までおおよそ分け隔てなく利用されているとわかります。
Web会議ブースの人気ランキング
アンケート調査の結果をもとにWeb会議ブースの人気企業をランキング形式でまとめてみました。各社の概要や主力製品、満足度をご紹介するので、どの企業の製品を導入すべきか迷ったときに参考にしてみてください。
第1位:株式会社ブイキューブ(導入率22%)
株式会社ブイキューブは、ビジュアルコミュニケーションサービスを提供している企業です。Web会議ツールや動画配信プラットフォームなどのサービスによって、企業のコミュニケーションに関するさまざまな課題を解決しています。
Web会議ブースの主力製品は、販売台数10,000台を突破した「TELECUBE(テレキューブ)」です。日本マーケティングリサーチ機構の調べによると、防音個室ブース設置台数でシェアNo.1になっています。
アンケート調査における満足度は下記の通りです。
TELECUBEの特徴
【特徴1.遮音性に定評がある】
遮音性が優れていると評判です。「聞き取りやすく話が通じやすい」「声が凄くクリアに聞こえた」「周囲の音に邪魔されず集中して話せる」などの口コミがあります。
【特徴2.ブース内のコーティングに対応】
有料のオプションサービスでブース内に抗菌・防臭のコーティングを施してもらえます。一度の施工で1年間効果が持続し、快適な環境で作業できるようになります。
【特徴3.レンタル感覚で試せる】
サブスクリプション契約に対応しているので、レンタル感覚で導入して効果を試してから購入できるのも安心です。故意や過失によらない不具合が発生したときも無償でフォローしてくれます。
第2位:日東工業株式会社(導入率18%)
日東工業株式会社は、高圧受電設備や分電盤といった電路資材、情報通信関連資材など幅広い分野の製品を提供しているメーカーです。
箱づくりのプロフェッショナルとして知られ、高品質や短納期を実現する生産体制、豊富な試験データ・評価技術などに強みがあります。
主力のWeb会議ブースは、安全品質と快適品質が両立されたPRIVATE BOX(プライベートボックス)です。
アンケート調査における満足度は下記の通りです。
PRIVATE BOXの特徴
【特徴1.転倒や火災のリスクを軽減】
自社設備で耐震試験を実施しており、転倒防止版を搭載することで転倒リスクを下げています。天井や壁、扉は不燃仕様です。天井には下方放出型消火装置も装備されており、消防法に準拠しています。
Web会議ブースと消防法の関係を知りたい方は下記のリンク記事もチェックしてみてください。
▷【WEB会議ブース(テレワークブース)】消防法に関する導入の注意点や免除条件、申請の流れなど解説 |導入担当者必見!
【特徴2.余裕のあるスペースで快適な作業環境】
デスクはノートパソコンを置いてもスペースに余裕があり、手帳や飲み物も置きやすいです。デスク横にはUSBポート付コンセントが搭載され、デスク上天面にはLEDダウンライトも装備されており、快適な作業環境です。
【特徴3.吸音パネルで音が気にならない】
ボックス内部の背面と右側面に吸音パネルを設置することで、内から外、外から内への音を軽減しています。非常放送設備の音が聞こえる設計なので、トラブルが起きたときも安心です。
第3位:コクヨ株式会社(導入率15%)
コクヨ株式会社は文房具や家具などで知られるメーカーです。
コクヨ社員が働いている現場を見学できるライブオフィスサービスも提供しており、オフィスを改善するヒントを人々に与えています。
主力のWeb会議ブースは、快適な換気性能を持つWORKPOD(ワークポッド)です。
アンケート調査における満足度は下記の通りです。
ライブオフィスの詳細については下記のリンク記事で解説しているので、気になった方はご一読ください。
▷グッドデザイン賞受賞!文具メーカーKOKUYOのワークブースWORKPODがオシャレで暑さ対策もバッチリ!!
WORKPODの特徴
【特徴1.自動換気機能を搭載】
人感センサーによってWeb会議ブース内を自動で換気できます。ユーザーは操作をすることなく、常に換気された空間で作業できます。
【特徴2.目的に応じた種類を選べる】
電話やクイック作業に適した「スタンディングタイプ」、一人で広々とした空間を利用できる「ワイドソファータイプ」、複数人で打ち合わせできる「4人用タイプ」などがあり、目的に応じたWeb会議ブースが見つかります。
ガラスパーティションで仕切られた「1on1タイプ」は飛沫を防止できる構造であり、感染症対策におすすめです。
【特徴3.開放感のあるデザイン】
いずれのタイプもドアのガラス面が最大化されており、開放感があって採光性に優れたデザインです。強化合わせガラスが使用されているので遮音性も期待できます。
第4位:イナバインターナショナル株式会社(導入率9%)
イナバインターナショナル株式会社は、オフィス家具の販売をはじめ、オフィスの移転・リニューアルなどを含めて、オフィスづくりをトータルコーディネートしているメーカーです。
ショールームを開放しており、オフィス家具の使い心地を直接触れて体感できます。
主力のWeb会議ブースはサイレントブースのBiz Break(ビズブレイク)です。
アンケート調査における満足度は下記の通りです。
Biz Breakの特徴
【特徴1.会話が漏れにくい】
ドアパネルの内側にウレタンを搭載し、室内側を有孔仕様にすることにより、内部の音が外に漏れにくくなっています。ヤマハ製のスピーチプライバシーシステムもオプションで導入できます。会話のプライバシーを守りやすいWeb会議ブースです。
【特徴2.スタイリッシュなデザイン】
水晶のような突きつけガラスがオフィスに高揚感を演出する「ロッククリスタルタイプ」や、5角形の形状がオフィスにアクセントをもたらす「ペンタゴンタイプ」などのデザインを選べます。デザインはポルシェ社(独)でシニアデザイナーを務めた奥山清行氏が監修しています。
【特徴3.面倒な工事が不要】
ビズブレイクは家具の扱いとして設置できます。フルクローズタイプは、スプリンクラーやファンも内蔵しており、基本的に面倒な天井設備工事などは必要ありません。
第4位:株式会社オカムラ(利用率9%)
株式会社オカムラは、「場」を「価値」に変えていく空間ソリューションサービスを提供している企業です。
集中ブースやミーティングテーブル、ユニットソファなどのさまざまなオフィス製品を活用して、社員の生産性を高める空間づくりをサポートしています。
主力のWeb会議ブースは、最高の集中環境をもたらすフルクローズ型のTELECUBE by OKAMURA(テレキューブバイオカムラ)です。
アンケート調査における満足度は下記の通りです。
TELECUBE by OKAMURAの特徴
【特徴1.フルクローズ型の快適な個室空間】
床・壁・天井に囲まれたフルクローズ型の個室ブースです。換気ファンによって個室内の空気が1分未満で循環し、常に快適な作業環境を維持できます。内装パネルはグラスウールを搭載した吸音パネルであり、個室内の音の反響も軽減します。
【特徴2.防音性と防火性が高い】
ブースのドアは、建材仕様で密閉度が高く、音漏れしにくいです。また、天井に熱感知式の消火器が設置されているほか、主たる構造部材にスチールや不燃クロスといった不燃材を採用しており、防火性も高くなっています。
【特徴3.モニターを装着できる】
ブース内の壁面にモニターを装着できるタイプも用意されています。打ち合わせの際に複数人で情報を共有するのに役立つでしょう。
アンケート結果を参考に快適なWeb会議ブースを導入!
アンケート結果では、半数以上の方がWeb会議ブースの導入に満足しており、導入して後悔している方もほとんどいないことが判明しました。
これまで迷っていた方でも、Web会議ブースの導入を検討しやすくなったのではないでしょうか。
ただ、Web会議ブースは数十万円~数百万円ほどの費用がかかります。資金を無駄にしないよう、慎重に製品を選ぶ必要があります。アンケート結果でも、実際にほとんどの方がコストや価格に着目して選んでいることがわかりました。
どのWeb会議ブースを選ぶべきか迷ったときは、ひとまず人気メーカーのWeb会議ブースを比較してみましょう。
アンケート結果では、株式会社ブイキューブのTELECUBEや、日東工業株式会社のPRIVATE BOX、コクヨ株式会社のWORKPODなどに人気が集まっていました。
アンケート結果を参考にして快適なWeb会議ブースを探してみてください。
アンケート調査実施概要
オフィス移転マガジンでは、Web会議ブースの市場成長に寄与する活動を推進して参ります。
今後も対象者を増やして定量的にアンケート調査を実施致します。
【実施概要】
調査方法:インターネットでのアンケート調査
実施期間:2022年6月10日〜6月24日
実施対象:全国の男女
回答者数:100
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社GiRAFFE&Co.(担当:藤原多聞)
TEL:03-6811-6933
E-mail:chintai-office@giraffe-co.jp
【本データの利用について】
1 情報の出典元として、「オフィス移転マガジン」の名前を明記してください。
2 出典元として、以下のURLへのリンクを設置してください。
https://chintai-office.net/magazine/
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