クラウドPBXとは何かをわかりやすく解説! 仕組みや機能、従来との違いは?【比較に役立つおすすめサービス20選】

ITテクノロジーの発展とともに、従来のPBXはIP-PBXに進化し、最近ではクラウドPBXが主流になりつつあります。通話環境を改善するためにクラウドPBXについて詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、クラウドPBXとは何かがわかるよう、仕組みや機能、レガシーPBX・IP-PBXとの違いなどをわかりやすく解説します。メリット・デメリットや導入の流れ、失敗事例、おすすめサービスも紹介しているので、クラウドPBXの導入を検討している方はぜひチェックしてみてください。

目次

クラウドPBXとは?

クラウドPBXの仕組みや必要性がわかるよう、まずはクラウドとPBXの意味からわかりやすく解説します。クラウドPBXの主機能や料金体系についても触れているのであわせて参考にしてみてください。

クラウドの意味

クラウドとは、インターネットを経由してサービスを利用できるシステム環境を意味する言葉です。インターネットが雲(cloud)のように例えられることから、クラウドと呼ばれているといわれています。クラウドをベースとしたサービスの例として挙げられるのが、Googleが提供しているオンラインストレージ「Google Drive」です。

Google Driveでは、アカウントに割り当てられた容量の分だけ、ドキュメントや表計算シート、写真などをインターネット上でアップロードしたりダウンロードしたりできます。インターネットに接続されたパソコンやスマートフォンであれば、どの機器でもデータにアクセス可能です。柔軟にアクセスできる利便性から、パソコンやスマートフォンで利用するサービスの多くが、クラウドで提供されるようになりつつあります。

PBXの意味

PBXは、Private Branch eXchangeの略称であり、拠点における内線電話の接続や外線電話の発着信を制御する電話交換機です。専用のハードウェアが拠点の電話回線を集約して、内線番号による電話機同士の発着信を可能にします。内線同士の接続に外線を経由しなければならない課題を解決するために誕生しました。PBXを導入すれば、外線を経由しないので、内線同士の通話料金が発生しません。

PBXには、外線を拠点の内線に接続する機能と、外線を各電話機に接続する機能もあります。そのため、外線から代表番号にかけられた着信を特定の電話機に転送可能です。拠点から外線に発信できるようにすることもできます。各拠点にあるPBX同士を回線で接続すれば広域の内線電話網も構築できます。

クラウドPBXの仕組み

クラウドPBXとは、構内に設置しなければならなかったPBXをインターネットを通して利用できるようにした電話サービスです。クラウドサービスが登場し始めた2010年代から普及するようになり、現在の主流となっています。

従来のPBXでは、オフィスに設置した専用装置が拠点の電話回線を集約していました。その一方でクラウドPBXでは、クラウド上のサービスが社員の利用する電話回線を集約する仕組みです。したがって、社内の専用装置やソフトのインストールなどは必要ありません。工事も必要ないので、素早く導入しやすいでしょう。
すべてのシステムをクラウド上で利用できるので、導入費用が安くなっています。離れた拠点の通話をすべて内線化できるので、通話料も節約しやすいです。ただし、電話回線ではなくインターネット回線を利用することから、ネットワーク環境が脆弱だと通話環境が不安定になるリスクがあります。

クラウドPBXの必要性

従来のPBXは社内に主装置を設置して電話機との接続を行い、社内の電話網を構築しました。
しかしPBXの場合、同じ主装置に接続された電話機同士でしか内線通話ができません。つまり、同じオフィスにいる社員同士でしか内線通話ができないということです。

近年は、新型コロナウイルスの感染拡大を機に、テレワークが主流になりました。オフィス外でテレワークをしている場合、従来のPBXでは内線通話を利用できず不便です。したがって、オフィス外でも社内電話網を利用できるクラウドPBXが必要になってきているのでしょう。

クラウドPBXの主な機能

クラウドPBXの機能は代表番号の着信、内線同士の通話、発着信制御などに分けられます。

代表番号の発着信

クラウドPBXは、インターネットが利用できる環境ならどこでも、代表番号で外線の発着信が行えます。
たとえば、スマートフォンで会社宛ての着信を受けられるので、モバイルワークやテレワークなどの最中でも、会社にいるのと同じように通話できます。

内線同士の通話

オフィスにいなくてもスマートフォンで内線通話が行えます。そのため、外線通話にかかる料金を節約できます。
社員は通話料金を気にせず通話できるので、気軽に社員同士でコミュニケーションを交わせるようになるでしょう。

着信の自動振り分け

顧客から着信があったときに自動ガイダンスを流して、プッシュ選択に応じてクラウドとつながるデバイスに、着信を自動で振り分ける機能もあります。クラウド環境を通して、リモートワーカーや外出中の社員、担当部署などが、ダイレクトに着信を受け取れます。

クラウド電話帳

クラウドPBXではクラウド電話帳を利用できます。Web管理画面から社内で共有できる電話帳を作成して、スマホアプリや電話機などの各種端末に同期可能です。端末ごとに電話帳を登録する手間が発生しません。また、電話帳から顧客との応対履歴をリアルタイムで確認することもできます。社内で応対の引き継ぎをスムーズに連携できるでしょう。

クラウドPBXの料金形態

クラウドPBXの料金形態は、「クラウドPBXを利用中の番号で利用する場合」と、「クラウドPBXを新規発番によって利用する場合」で異なります。

【クラウドPBXを利用中の番号で使用する場合】
クラウドPBXを利用中の番号で利用するときの料金は、主に初期費用や月額費用に分かれます。初期費用と月額費用ともに、内線の数が多くなるにつれて料金が高くなる傾向です。

具体的な料金プランの例は下記の通りです。

内線数 初期費用 月額費用
2内線 20,000円 3,000円
3内線~ 10,000円~50,000円 5,000円+1,000円/内線
20内線 50,000円 20,000円

【クラウドPBXを新規発番によって利用する場合】
クラウドPBXを利用中の番号ではなく新規発番によって利用する場合、内線数に応じたプラン料金のほかに、電話番号利用料金や通話料、電話番号追加料金なども発生します。

具体的な料金の例は下記の通りです。

IP電話番号利用料金
番号の種類 初期費用 月額費用
050番号 500円 /番号 580円 /番号
0120番号 1,000円 /番号 1,380円 /番号
0800番号 1,000円 /番号 1,380円 /番号
電話番号追加料金
追加電話番号 100円~ / 追加番号
通話料金
課金時間 時間あたりの料金
秒課金 0.1円 / 1秒
1分課金 3.8円 / 1分
3分課金 8円 / 3分

PBXの種類

PBXには、クラウドPBX以外にもいくつか種類があり、区別しづらいと感じている方もいるのではないでしょうか。ここでは、レガシーPBXとIP-PBXについて解説したうえで、それぞれの違いについてクラウドPBXと比較してみます。

レガシーPBX

レガシーPBXは1890年に登場した従来のPBXであり、会社内に専用機器を設置して電話線同士を接続するPBXです。PBXの中で最も古いタイプとして知られており、ほかの種類のPBXと区別したい場合に、レガシーPBXと呼ばれるようになっています。

クラウドPBXのようにインターネット回線を利用して通信できません。電話線が届く範囲でしか内線を接続できないため、拠点ごとに主装置を設置する必要があります。ほかの種類のPBXと比較してコストが高いです。
ただし、インターネットに接続できない状態でも通話網を利用できるので、電波の影響を受けない点ではトラブルのリスクが低いといえます。同様の理由からセキュリティの観点からも安心して利用できるでしょう。

IP-PBX

IP-PBXは、レガシーPBXが進化して、IP電話を利用できるようになったPBXです。そもそもIPはInternet Protocolの略であり、IP電話はインターネット回線をベースとした電話として知られています。通常の電話番号と違って、市外局番の部分が「050」という番号です。

2000年代初頭にIP電話が登場したことがきっかけで、レガシーPBXにもIPネットワークが導入されるようになりました。スマホやPCをIP-PBXとLAN接続することで、PBXの機能を利用できるようになります。そのため、クラウドPBXのようにインターネットを利用して内線通話システムを構築できます。インターネット回線なので、レガシーPBXよりも通話料が低価格です。ただし、レガシーPBXと同様に会社内に専用機器を設置しなければなりません。導入時には数十万円以上のコストが発生することがあります。なお、IP-PBXには既存の機器に専用ソフトをインストールして接続するサーバーベースのソフトウェアタイプもあります。ソフトウェアタイプであれば、インストールするだけなので導入が簡単であり、ハードウェアタイプよりも導入費用やランニングコストも下げられます。

PBXの比較表

比較項目 歴史 専用機器の設置 インターネット 導入コスト 通話料
レガシーPBX 1890年に登場 あり 非対応 高い 高い
IP-PBX 2000年代初頭 あり 対応 ハードウェアタイプ:高い
ソフトウェアタイプ:安い
安い
クラウドPBX 2010年代 なし 対応 安い 安い

クラウドPBXのメリット

クラウドPBXの意味や機能、ほかの種類との違いなどをお伝えしました。クラウドPBXの利便性がおおよそ理解できたのではないでしょうか。クラウドPBXの魅力をさらに知ってもらうために、ここまでの内容をふまえて代表的なメリットを解説します。

メリット1.コストを大幅に削減できる

クラウドPBXは工事費や内線による通話料の削減など、コストを節約できることをお伝えしました。ただ、どれくらいコストを節約できるのか、気になりますよね。
総合的なコンサルティングサービスを提供するPwCは一部上場企業の通話コストを調査して、従来型のPBXからクラウド型PBXサービス(マイクロソフト社が提供するOffice365 PSTN 通話機能)に切り替えたときのコスト試算を紹介しています。クラウド型PBXに切り替えた場合、5年で27億円(27%)のコストを削減できる試算となりました。従来型のPBXからクラウドPBXに移行すれば、コストを大幅に削減できる可能性が高いとわかります。

参考:クラウド型 PBXサービスによるコスト削減効果について p17(PwC)

メリット2.通話内容を録音できる

クラウドPBXではクラウド上で外線通話の内容をデータ化して保存できるので、必要なタイミングで聞き直せます。通話内容を録音しておけば、仕事で顧客からクレームを受けたときも、「言った」「言ってない」などの水掛け論を回避できます。また、聞き間違いや聞き漏らしも防止できるため、発注ミスや伝達ミスなども防止しやすいです。そのほか、言葉遣いや応対の方法を確認できるので、新入社員に電話マナーを教育するときにも役立つでしょう。

メリット3.利用者が気軽に通話環境を確認・設定できる

クラウドPBXは、利用者が管理画面から気軽に通話環境を確認・設定できます。
確認・設定できる内容の例は下記の通りです。

・拠点ゲートウェイの設定情報
・登録されている内線端末のアプリの起動状態
・内線アカウントの追加
・内線アカウントの削除
・内線番号のパスワードの一括変更
・特定の番号からの着信拒否
・留守番電話が入ったときのメール通知の設定

事業を拡大・縮小した場合、社員の増減に応じて迅速に運用を変更できます。

メリット4.プライベートの時間に応答しなくて済む

スマートフォンをクラウドで接続すると、場所を問わずに着信できますが、業務時間外に応答するのはストレスでしょう。その点、クラウドPBXでは管理画面から留守番電話やアナウンス、転送のスケジュールを設定可能です。
したがって、昼休みやプライベートなどの時間に応答しなくて済みます。複数の拠点がある場合でも一括で設定できるので、設定の負担も少ないでしょう。

メリット5.BCPの具体的な対策として活用できる

BCPとは、Business Continuity Planの略であり、企業が自然災害や大火災などの緊急事態に遭遇したとき、事業を継続できる方法や手段をまとめた事業継続計画です。
オフィスが被災すると、社内のPBXや固定電話が利用できなくなるリスクがあります。また、被災によって交通機関が停止してしまえば、社員がオフィスに出社できず、取引先から電話を受けられなくなります。その点、クラウドPBXはインターネット環境があれば、場所を問わずクラウドを通して会社の代表電話と内線電話を利用可能です。また、災害時にサービスに対する問い合わせが急増した場合にも、スマートフォンを接続すれば対応できる人員を一時的に増やせます。
このようにクラウドPBXは、災害時におけるさまざまな通話の課題を解決できるため、BCPを立案するときにも具体的な対策として検討しやすいでしょう。

メリット6.固定電話番号を継承できる

固定電話番号は、会社と地域を紐づける電話番号であり、企業の信頼性を示す要素となっています。取引先としては、固定電話番号で企業の実態を確認できるので、安心して仕事を依頼しやすいです。その点クラウドPBXには、既存の固定電話番号を継承して利用できるサービスがあります。固定電話番号を継承して利用すれば、新たな電話番号を周知する手間も省けます。取引先が多い企業であれば、負担の度合いが大きく減るでしょう。

クラウドPBXのデメリット

ここまでクラウドPBXのメリットをお伝えしましたが、導入してから後悔しないようにするためには、デメリットも押さえておく必要があります。

通話音質が悪いことがある

クラウドPBXは、社内の固定電話をなくせる一方で、通話音質が悪くなる場合があります。
たとえば、音声が悪くて会話ができず、再度電話をかけ直さなければならないことに、ストレスを感じている方がいました。通話音質は、ユーザー側のインターネット環境に左右されることもあります。格安SIMのスマートフォンを利用すると、音質が劣化してしまうケースもあるようです。Wi-Fi環境が整っている場所でも、会話がワンテンポ遅れることに不満を抱く方も見受けられました。
サービス側のサーバーによっても音質が変わってきます。サービスごとに、ホームページの質問コーナーで音質に触れていることがあるので、導入前に見解をチェックしてみてください。

利用できない電話番号がある

クラウドPBXでは、固定電話番号を利用するパターン以外に、050の番号で始まるIP電話を利用することもあります。
一般的に110番や119番などは電話をかけた発信者の位置を特定する機能が備わっています。しかし、IP電話は音声情報のやりとりに特化したサービスであり、位置情報を相手側に発信できません。したがって、クラウドPBXでは緊急電話については発信できないことがあるので、注意してください。

サポートセンターの利用に不満が生じることがある

クラウドPBXを利用する場合、サービスの提供元からサポートを受ける機会があります。
ただ、サポートセンターの利用に不満を感じるケースも珍しくありません。
たとえば、通話品質が不安定になって自分の声が相手に届かない事象が発生したとき、ネットワークの問題だといわれて状況を改善できなかった方がいました。そのほか、スマートフォンを追加するときサポートセンターによる登録が必要で、手続きについて面倒に感じている方もいました。クラウドPBXを利用するときは、サポートセンターの利用についても評判を確認したほうがよいでしょう。

クラウドPBXの導入方法

クラウドPBXを導入するときの流れやアフターメンテナンスとともに、具体的な導入事例もご紹介します。

導入の流れ

クラウドPBXを導入するときの流れは下記の通りです。

・自社の課題を整理してクラウドPBXの必要性を検討する
・削減できないオンプレミスのPBXの有無を確認する
・課題や導入環境に応じてクラウドPBXを選定する
・社内説明会で社員からクラウドPBXの導入について理解を得る
・クラウドPBXを支社や本社などに順次導入する
・クラウドPBXを利用して業務を開始する
・必要に応じてクラウドPBXの利用拠点を広げていく

アフターメンテナンス

クラウドPBXの運用において、サービスの提供者が設備のメンテナンスを実施して、通話環境の安定性を改善します。
たとえば、大量の着信を受けたときに通話品質が不安定になる事象を受けて、順番に着信を受けられるように変更するサービスがありますが、なかには設備のメンテナンスが行われる期間はIP電話が利用できなくなることもありますので、工事期間や影響内容については、サービス提供者のホームページで予告されるので、見落としなく確認するようにしましょう。

具体的な導入事例

導入のイメージを湧かせるために実際の導入事例もご紹介しましょう。
たとえば市区町村で、新庁舎の建設を機に全拠点のPBXをクラウド化した事例が見受けられます。本庁舎と支所のオンプレミス型PBXが老朽化しており、それぞれの機器を莫大な費用をかけて整備するのが財政的に負担となり、クラウドPBXの導入が検討されました。
導入の結果、オンプレミス型PBXと比較して4分の1の導入コストで通信環境を整備することができ、職員のスマートフォンを内線化することで業務効率化が期待できるようになったとのことです。

クラウドPBXの選び方

数多くの企業がクラウドPBXを提供しており、どれを選ぶべきか迷ってしまいがちです。クラウドPBXを導入するときに知っておきたい最低限の選び方をまとめてみます。

業務に応じた機能

クラウドPBXにはさまざまな機能が搭載されており、業務に応じた機能を搭載したサービスを選ぶ必要があります。
たとえば、顧客からの問い合わせ対応が多い業務であれば、CTI機能を搭載したクラウドPBXがおすすめです。

CTI機能は、顧客情報を管理するCRMシステムとパソコンを連携させることで、着信時にCRMから着信番号に該当する顧客情報を検索表示する機能です。顧客の名前や住所、過去の通話内容などをポップアップで表示できます。また、クラウドPBXにはクラウドの特性を活かして名刺まで管理できる機能もあります。営業活動をメインとする職場であれば、電話だけでなく顧客情報の管理も効率化できるでしょう。そのほか、タブレット受付システム機能を搭載したクラウドPBXもあります。会社のエントランスに設置するだけで、来客を無人で受け付けできる環境を構築可能です。
このように、クラウドPBXにはビジネスを総合的に改善できる機能が多く搭載されています。選ぶときは通話以外の機能も見落とさずに確認してみてください。

コスト

クラウドPBXのコストは導入環境によって異なるため、単純に初期費用や月額料金などを比較するだけでは、どのサービスが安いのかわかりづらいです。したがって、具体的な導入環境の基準をまとめて、各サービスにコストを問い合わせて比較することになります。
たとえば、導入の基準として必要な情報は、従業員の人数や利用するスマートフォン、IP電話機の数などです。このような導入環境を明確にして各サービスのコストを比較していけば、どのサービスが安いのかおおよそ判断しやすくなるでしょう。

安定性

クラウドPBXは、障害の発生によって一時的に利用できなくなることがあります。
たとえば、2020年6月からクラウドPBXサービスを導入した「石井工機」では、2021年10月に通信障害が発生しました。サービス提供業者に再発防止の徹底を要請しますが、2021年11月18日20時~11月19日14時30分まで再び通信障害が発生してしまいます。同様の障害が発生するリスクを危惧して、一時的に利用を中止することになりました。

ビジネスの大事な場面で通話ができなくなれば、利益の損失につながりかねません。「(サービス名) 通信障害」などでクラウドPBXを検索すると、障害発生の事実を確認できることがあります。クラウドPBXを選ぶときは、過去に障害が発生していないかどうか、確認しましょう。

クラウドPBX利用中止のご連絡(石井工機)

クラウドPBXの失敗事例

慎重にクラウドPBXを選んでも、思わぬところで後悔する場面もあるでしょう。クラウドPBXの導入に失敗しないようにするために、失敗事例を把握しておくことが重要です。引き続きクラウドPBXの失敗事例を解説します。

失敗事例1.音質が低品質だった

”クラウドPBXの音質が超低品質。泣ける”
”クラウドPBX入れてる人いないだろうか。1社試したけどあんまり音質がよくなく、いいところあれば教えてほしいです”

クラウドPBXの音質が悪いと感じる方は少なからず存在しており、試してからほかのサービスを検討する方もいるようです。口コミだけでなく、実際に利用している人にサービスの音質について確認してから導入すると安心でしょう。

失敗事例2.メーカーのサポート体制が悪かった

”モバビジ ってクラウドPBX使ってるんですが、サポートセンターに電話してもメールしても音信不通。。誰か助けてーーーーーーーーー!!!”

クラウドPBXのサポート体制はメーカーによってさまざまであり、ひどいケースではサポートセンターに電話やメールしても音信不通になってしまう場合もあります。サポートセンターがある場合でも適切な対応が受けられないケースもあるので、利用者の口コミをリサーチしてから導入したほうがよいでしょう。

クラウドPBXの導入失敗を防ぐポイント

クラウドPBXを導入して失敗したという口コミを知り、導入に対して不安を感じてしまった方もいるでしょう。ポイントを押さえておけば、失敗するリスクを最小限にできます。ここでは、クラウドPBXの導入失敗を防ぐポイントを解説します。

ポイント1.通話品質の基準を知っておく

通話品質のトラブルを回避するには、通話品質の基準を把握しておくことが重要です。クラウドPBXの通話品質を把握するための指標として「R値」「MOS値」「遅延値」があります。

通話品質に関する指標 意味
R値 遅延を含めた総合音声伝送品質率
MOS値 音声品質を測定するための値
遅延値 通話時における音声の遅延度合いを示す値

総務省では下記の通り通話品質の基準値を設定しています。

通話品質に関する指標 クラスA
(アナログ電話)
クラスB
(携帯電話)
クラスC
(IP電話)
R値 >80 >70 >50
MOS値 >4.0 >3.1 >2.6
遅延値 <100ms <150ms <400ms

IP電話を利用するときは、最低でもクラスC基準の値を満たすと、問題ない品質だといわれています。中にはクラスAを獲得しているクラウドPBXのサービスもあります。クラウドPBXを選ぶときは、提供元にそれぞれの指標について問い合わせてみるとよいでしょう。

ポイント2.無料トライアルに対応したサービスを選ぶ

クラウドPBXのサービスでは無料トライアルによって通話の様子を確認できます。なかには、Web設定変更サイトを使った内線設定や転送設定なども体験できるサービスもあります。
通話環境や設定の方法などを確認しておけば、導入したあとの音質や使い方に戸惑うリスクも減るでしょう。ただ、外線サービスは提供してもらえないことがある点には注意が必要です。どこまで確認できるか、各サービスのトライアルの内容を比較してみましょう。

クラウドPBXの比較に役立つおすすめサービス20選

クラウドPBXの概要を知った今、具体的なサービスを比較して導入を検討してみたいと思った方もいるでしょう。引き続き代表的なクラウドPBXのサービスについてご紹介します。比較して強みごとに分類した結果は下記のとおりです。気になるサービスからチェックしてみてください。

【音声品質に優れたクラウドPBX】
・SPICA(スピカ)
・OFFICE PHONE(オフィスフォン)

【導入実績が豊富なクラウドPBX】
・ナイセンクラウド
・BIZTEL ビジネスフォン

【ネットワーク障害や端末故障に強いクラウドPBX】
・MOT/TLE(モッテル)
・Zoom Phone(ズームフォン)
・Dialpad(ダイアルパッド)
・OmniGrid BizTAP(オムニグリッド ビズタップ)

【スムーズに導入できるクラウドPBX】
・まとめてクラウドPBX
・GoodLine(グッドライン)

【通話端末の費用を削減できるクラウドPBX】
・Arcstar Smart PBX
・トビラフォンCloud
・FUJITSU Networkクラウドトーク EX
・VoiceX(ボイスクロス)

【継続利用率が高いクラウドPBX】
・クラコール
・UNIVOICE(ユニボイス)

【柔軟に導入しやすいクラウドPBX】
・ひかりクラウドPBX
・回線COM

【コールセンター向けクラウドPBX】
・T-Macss(ティーマックス)
・RemoTEL(リモテル)

SPICA(スピカ)

SPICAのTOPページ

SPICA(スピカ)は、トータルビジネスサポート企業「MEGAグループ」が提供している通話品質に強みを持ったクラウドPBXです。総務省通話品質基準における「R値」「MOS値」「遅延値」で最高基準のクラスAを取得しています。クラウドPBXの音声品質に不安がある方でも導入しやすいでしょう。
社員音スマホを業務に活用するBYODの運用では、プライベートと仕事の電話帳を分けて管理できます。社員も安心してクラウドPBXを利用しやすいです。

料金

【エントリープランの場合】
・従業員:10人
・スマートフォン:8台
・IP電話機:1台
・PCアプリ:1台

初期費用 サーバー側初期費用:32,780円(税込)
IP電話機の機器・設定費用:41,800円(税込)
PCアプリ設定費用:5,500円(税込)
月額費用 基本料金:3,850円(税込)
利用料金:3,850円(税込)

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OFFICE PHONE(オフィスフォン)

OFFICE PHONE(オフィスフォン)

OFFICE PHONEは、1台あたりの端末を月額98円から運用できるクラウドPBXです。
導入累計数は20,000社を突破しています。スマホ1台で個人・会社の2番号を切り替えられます。OFFICE PHONEのアプリで通話をすると通話料は会社に請求され、スマホの電話アプリで通話すると通話料は個人に請求される仕組みです。音声変換エンジンを改良することで、クリアな音声とノイズ除去を実現しています。外出先から電話していることがわからないくらいのクオリティなので、通話品質を重視する方に適しているでしょう。そのほか、着信時に顧客情報を自動で表示する「CTI機能」や、撮影した名刺をクラウド上に保存して社内共有できる「名刺管理機能」などを無料で利用可能です。

料金

初期費用 24,800円
※キャンペーン適用で0円
月額費用 利用料金:3,400円~
ライセンス料金:98円/端末1台

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ナイセンクラウド

ナイセンクラウド

ナイセンクラウドは、導入企業4,500社、内線数20,000の実績を誇るクラウドPBXです。
日本マーケティングリサーチ機構調べ(2021年/2022年)によると、「テレワークに役立つサービス2年連続No.1」「信頼と実績のクラウドPBX2年連続No.1」「経営者が選ぶ電話サービス2年連続No.1」の実績を獲得しています。運営歴は10年であり、日本経済新聞をはじめとするさまざまなメディアで紹介されたほか、上場企業や行政、病院などで導入されています。東京03や大阪06など全国の固定電話番号も利用可能であり、IP電話サービスやNTT東西、auひかり、Softbank光、Rakutenなどのサービスに対応しています。一人で運用している会社から数万規模の会社まで利用できるので、会社の規模を問わず導入しやすいです。

料金

【1人用ライトプランの場合】
・従業員数:1名
・内線端末台数:1

初期費用 10,000円
月額費用 2,000円

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BIZTEL ビジネスフォン

BIZTEL ビジネスフォン

BIZTEL ビジネスフォンは、24時間365日電話サポートを利用できるクラウドPBXです。
操作方法や設定に関する相談も電話やメールで受け付けています。JTBや清水建設、YAMAHAなど、大手企業からも導入されており、知名度の観点からも安心して利用しやすいです。現在利用している電話番号を継続して利用できるだけでなく、これまで使用していたCRMやSFA、MAなどとも連携できます。独自データベースなどとの連携についても相談を受け付けているので、ほかのサービスで連携できなかった場合に検討しやすいです。詳細の説明やデモ画面の確認についてもオンラインや対面で受け付けています。導入前に気になる点を確認できるので、自社とのミスマッチを防ぎやすいでしょう。

料金

初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ

従業員やIP電話機、スマートフォンの数に応じた具体的な料金については問い合わせが必要です。

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MOT/TLE(モッテル)

MOT/TLE(モッテル)

MOT/TLEは、通話の安定性に強みがあるクラウドPBXです。
一般的なクラウドPBXは、1か所のデータセンターに接続するため、時間帯によっては通話が安定しないことがあります。その点、MOT/TLEでは日本全国(東北・関東・東海・北陸・中国・四国・九州)にデータセンターを分散させることで通話を安定させています。また、利用するアプリやソフトは自社で開発しており、日本人が使いやすいインターフェースに設計されています。利用者の意見・要望もバージョンアップで随時反映しているので、操作性を重視する方にもおすすめです。月額料金制のサブスク型サービスであり、いつでも解約できます。短期的にクラウドPBXの使い心地を試してみたい場合にも適しているでしょう。

料金

【通常プランの場合】
・内線:20

初期費用 29,800円
月額費用 4,378円(税込)/20内線

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Zoom Phone(ズームフォン)

Zoom Phone(ズームフォン)

Zoom Phoneは、あらゆる規模のビジネスで活用できる多機能クラウドPBXです。
世界47か国・地域で利用されており、2019年にリリースしてから3年で300万ライセンスを獲得しました。連絡できるタイミングを確認できるプレゼンス機能や、受けたくない通話を自動的にブロックできる通話ブロック機能、通話内容を簡単に保存・検索できる通話レコーディング機能などを搭載しています。通話を高機能のZoom Meetings にシームレスに移行することも可能です。データセンターが日本も含めて世界に分散されているので、障害に強い特長もあります。機能性と信頼性が高いサービスを探している方にピッタリでしょう。

料金

【日本における無制限通話プランの場合】

初期費用
月額費用 24,200円/人

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Dialpad(ダイアルパッド)

Dialpad(ダイアルパッド)

Dialpadは、全世界で導入されているクラウドPBXです。
2016年12月にサービスの提供が始まって以来、日本では1,800社・80,000人以上から利用されています。PBX機能を利用できるだけでなく、セールス・コールセンターなどに適した音声コミュニケーションを実現できます。セールスの電話業務では、すべての通話を録音して分析できるほか、SFAとの連携に対応しています。コールセンター業務の在宅化にも対応しており、通話応対中の画面を録画することも可能です。インターネット回線だけでなくキャリア回線にも対応しています。インターネット環境が悪いとき、キャリア回線に切り替えて電話できるので、ネットワーク障害が気になる方でも安心して導入しやすいです。そのほか、導入検討者に向けてWebセミナーも開催しており、導入前の疑問も解消しやすくなっています。

料金

【Standardプランの場合】

初期費用
月額費用 ユーザー料金:1,000円/人

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OmniGrid BizTAP(オムニグリッド ビズタップ)

OmniGrid BizTAP(オムニグリッド ビズタップ)

OmniGrid BizTAPは、通信端末修理保険つきのクラウドPBXです。
アプリがインストールされているスマートフォンの画面が割れてしまったときなど、修理にかかった費用に保険を適用してもらえます。なお、保険の適用は年1回が限度であり、上限は3万円までです。従業員が保有しているスマホにアプリをインストールするため、社用携帯や固定電話が必要ありません。初期費用や最低利用期間の縛りも発生しないので、気軽に導入しやすくなっています。そのほか、音声データをテキスト化できるオプションサービスも利用可能です。会議の議事録や営業・取材の記録に役立ちます。

料金

初期費用 0円
月額費用 550円(税込)/ID

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まとめてクラウドPBX

まとめてクラウドPBX

まとめてクラウドPBXは、法人電話システムを気軽に導入できるクラウドPBXです。
代表着信番号として050番号がプリセットされていて、内線の5本にはすべて050番号が付与されており、そのまま個人直通のダイヤルイン番号として利用できます。IP電話機を自社で調達して利用するサービスとなっており、料金体系がシンプルです。コストの安い電話機を調達すれば、費用を節約できるでしょう。個別の見積もりも必要なく、スマホから5分程度で申し込みを完了できます。初期費用が発生せず、契約期間の縛りもありません。クラウドPBXを気軽に試してみたい小規模な企業におすすめです。

料金

【追加回線なしの場合】
・従業員:5名
・IP電話機:3台
スマートフォン:2台(IP電話とスマートフォンの構成台数は自由に選択可)

初期費用 0円
※機器代金はサービス利用外で別途発生
月額費用 5,280円(税込)

公式サイトを見る

GoodLine(グッドライン)

GoodLine(グッドライン)

GoodLineは、LANケーブルで接続するSIP対応の電話機を活用したクラウドPBXです。
SIP電話機には、WEBGUI(管理画面)が搭載されており、外線や内線の入れ替えをいつでも簡単に設定可能です。レイアウト変更や移転のときもLANを付け替えるだけなので、業者の工事が必要ありません。最短2日で導入できるので、通話環境をできるだけ素早く構築したい場合に適しています。また、slackやChatwork、Microsoft Teamsなどのチャットツールなどと連携できるのも特徴です。たとえば、チャットツールの任意のチャンネルで不在着信の通知を受け取れます。チャットツールを起点としている企業であれば、電話対応がさらにスムーズになるでしょう。

料金

【通常プランの場合】
・内線:3~

初期費用 10,000円/内線(上限50,000円)
月額費用 基本料5,000円+1,000円/内線

公式サイトを見る

Arcstar Smart PBX

Arcstar Smart PBX

Arcstar Smart PBXは、NTTコミュニケーションが提供しているクラウドPBXです。
携帯キャリアの種類を問わないキャリアフリーのサービスなので、スマートフォンの端末がバラバラでも内線通話を実現できます。社員のスマートフォンを導入しやすく、携帯電話のコストを削減しやすいです。転送設定や代表グループなどの設定変更はWebから実行可能です。Web電話帳「PHONE APPLI PEOPLE」によって、連絡先をクラウドで一元管理することもできます。Web電話帳に登録されていれば、スマホに登録されていない電話番号からの着信も発信元の連絡先が表示される仕組みです。そのほか、安否連携機能のオプションもあり、災害時における社員の安否情報も管理できます。なお、Arcstar Smart PBXは内線通話に対応したサービスであり、外線の発着信を可能にするには別途外線サービスを組み合わせる必要があります。

料金

初期費用 新設工事費:5,500円(税込)
月額費用 契約基本料:5,500円(税込)
ID利用料:550円/1ID(税込)

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トビラフォンCloud

トビラフォンCloud

トビラフォンCloudは、電話業務のDX化に役立つクラウドPBXです。
通話内容が録音・音声テキスト化されるため、社内の情報共有を効率化できます。また、ダッシュボード機能によって電話業務全体を視覚化できるので、人員配置も最適化しやすいです。Salesforceと連携すれば、発着信時に顧客情報を表示させられます。初めて通話する顧客でも適切に対応しやすくなるでしょう。個人スマホで全て対応できるので機器は不要です。機器代を節約したい場合に検討しやすくなっています。平日の10時から17時に不明点について問い合わせを受け付けています。窓口も同サービスを用いているので、音質が気になる方は確認してみるとよいでしょう。

料金

【2名で一つの番号を共有する場合】
・従業員:2名
・050番号:1
・同時通話チャネル:2
・内線番号:2
・市外局番:利用なし

初期費用 33,000円(税込)
月額費用 3,300円(税込)

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FUJITSU Networkクラウドトーク EX

FUJITSU Networkクラウドトーク EX

FUJITSU Networkクラウドトーク EXは、従来自社で所有・運用していたPBXを富士通のデータセンターに設置して、月額料金で利用するクラウドPBXです。
スマートフォンやパソコンに専用のアプリをインストールして、固定電話の代わりに利用します。オフィスにかかってきた代表電話は、在宅やサテライトオフィス、外出先のグループメンバー全員に一斉着信されます。自分宛ではない電話はほかの担当者に転送可能です。メールやチャット、スケジュール管理などをスマートフォンやパソコンで利用できるため、端末の使い分けを意識する必要はありません。個人保有の端末にも対応しており、各キャリアのスマートフォンも利用できます。新たな端末の購入費も節約しやすいです。業務時間外は、業務時間外メッセージを流したり、受電センターなど指定の電話番号に転送したりできます。業務時間外の電話対応を減らせるので、社員がプライベートの時間を確保しやすいです。

料金

初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ

従業員やIP電話機、スマートフォンの数に応じた具体的な料金については問い合わせが必要です。

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VoiceX(ボイスクロス)

VoiceX(ボイスクロス)

Voice Xは、電話業務のDX化とテレワーク化を同時に実現できるクラウドPBXです。
一般的に電話業務では、通話後に関連部門に連携したり、ツールにデータを入力したりします。Voice Xなら、電話応対の結果を書き込むCRMやインシデント管理ツールなどとの連携を自動化し、電話業務を効率化できます。従業員の自宅とオフィスをインターネット回線で接続して、今ある設備だけでテレワーク環境を構築可能です。総務省認可の通信キャリアが提供するセキュアなサービスなので、どのサービスを選ぶべきか迷っている方も安心して検討しやすいです。

料金

【ライトプランの場合】

初期費用 150,000円
月額費用 15,000円

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クラコール

クラコール

クラコールは、毎月の平均新規成約数が100社で、継続利用率が99%(2022年5月実績)のクラウドPBXです。
継続利用率が高いだけでなく契約の縛りもないので、クラウドPBXを利用したことがない方でも安心して導入しやすくなっています。固定番号(03等)やフリーコール(0120等)、050の発着信などに対応しており、外出先や自宅でスマートフォンを通した会社電話の発着信が可能です。自動音声アナウンスにも対応しており、営業時間外に流すアナウンスも設定できます。専用の管理画面では、電話番号の追加や利用人数の変更など、好きなタイミングで利用環境を調整できます。事業の拡大・縮小に応じて従業員数が変化した場合でも柔軟に対処しやすいです。30日間無料で利用できるので、音質に不安がある方は試してみるとよいでしょう。

料金

初期費用 0円
月額費用 ユーザー1人あたりの料金:1,078円(税込)
番号1つあたりの料金:110円(税込)

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UNIVOICE(ユニボイス)

UNIVOICE(ユニボイス)

UNIVOICEは、導入実績500社、ユーザー数1.2万人、継続利用率98%のクラウドPBXです。
世界トップシェアの音声基盤で最高レベルの通話品質を実現しています。サポートチームが24時間365日受付対応している点も安心です。グローバル標準対応のサービスであり、24言語から選択できるほか、海外の現地回線も収容できます。また、ナースコールやそのほかのセンサーからの呼び出しもスマートフォンに集約可能です。グローバル企業や介護事業者などが利用する際にもおすすめできます。

料金

初期費用
月額費用 1,200円/人

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ひかりクラウドPBX

ひかりクラウドPBX

ひかりクラウドPBXは、NTT東日本が提供しているクラウドPBXサービスです。
外線・内線利用にしたいスマートフォンに専用アプリをインストールするだけで利用できます。通話料金は会社負担になるので、導入する場合も社員から理解を得やすいでしょう。既存のPBXやビジネスフォンも併用できるので、新しい通話環境を段階的に整備できます。いきなりクラウド化をするのに抵抗がある企業におすすめです。無料トライアルでは、2週間にわたって30ID分までの内線通話を試せます。

料金

【10IDパックプランの場合】
・従業員:6人
・IP電話機:3台
・スマートフォン:3台

初期費用 新設工事費(代行設定あり):16,500円(税込)
基本工事費:4,950円(税込)
まるらくオフィス専用BOX新設工事費:3,300円(税込)
月額費用 ID利用料(10IDパック):16,500円(税込)
LAN給電装置(8ポート):1,650円(税込)
IP電話機レンタル料3台(1台あたり935円):2,805円(税込)

※追加回線(オプション)を利用する場合の料金は1,078円(税込)/回線

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回線COM

回線COM

回線COMは、すべての業界に対応しているクラウドPBXです。
エステやクリニック、病院、工場、役所など、事業所の規模を問わずさまざまな場所で導入できます。東京03や大阪06、北海道011~沖縄098といった全国局番に対応しており、開業や増設、移転の際に活用しやすいです。日本国内だけでなく、海外の拠点でも発着信できるので、グローバル企業でも導入しやすくなっています。さまざまな種類の電話機をレンタルできるのも特徴です。たとえば、単機能IP電話機の「Grandstream GXP1610」や、2つの番号を収容できる「Grandstream GXP1625」、最大5つの子機を接続できる「コードレス電話機 親機 DP750」などがあります。既存の顧客システムと連携できるソフトフォンや、インストールしてアカウント情報を入力して利用するIP電話用専用アプリもあります。電話機のバリエーションが豊富なので、事業所に適した通話環境を構築しやすいでしょう。

料金

【スタータープランの場合】
・従業員:1~2名
・スマートフォン:1台
・パソコン(ソフトフォン):1台

初期費用 10,000円
月額費用 3,000円

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T-Macss(ティーマックス)

T-Macss(ティーマックス)

T-Macssは、コールセンター向け機能が充実したクラウドPBXです。
自動音声応答(IVR)機能では事前に設定した自動音声を流して、目的別に着信を振り分けられます。また、ACD機能を搭載しているのも特徴です。着信時の条件設定を行い、離籍している電話を着信しないようにしたり、ベテランのオペレーターだけに着信させたりできます。あふれ呼リマインド機能も搭載しており、ピーク時間帯に応対できなかった着信に対して、折り返す旨をSMSで通知可能です。そのほか、現在使用しているCRMやCTIと連携することもできます。顧客情報も今まで通り利用しやすいでしょう。

料金

初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ

従業員やIP電話機、スマートフォンの数に応じた具体的な料金については問い合わせが必要です。

公式サイトを見る

RemoTEL(リモテル)

RemoTEL(リモテル)

RemoTELは、15年以上の実績を誇るコールセンターソリューションであり、音声品質が高いクラウドPBXです。
公式ホームページでは、ほかのクラウドPBXで音質に満足できなかった方が、通話品質を大幅に改善できた事例が紹介されています。直観的に操作できるユーザーインターフェースを採用しており、前任者の退職によって後任者が操作できなくなるリスクも低いです。設備機器の点検・修理・保守は運営会社のデータセンターで実施しているので、自社でメンテナンスする必要はありません。新たな機器の導入や設備工事が不要なことから、最短1日で稼働できます。契約は1か月単位であり、長期的な契約を結ぶ必要もありません。自社の状況に応じて柔軟に運用したい場合や、スムーズにクラウドPBXを導入したい場合などにも適しています。

料金

【基本パッケージ】
・ID:5
・同時通話数:1
・新規外線番号:1

初期費用 11,000円
月額費用 6,050円

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クラウドPBXがおすすめな人

ここまでの解説をふまえて、クラウドPBXがおすすめな人についてまとめてみます。

・職場でテレワークやモバイルワークを導入したい人
・スマートフォンから会社宛の着信を受けたい人
・拠点の通話環境を見直してコストを削減したい人
・端末ごとに電話帳を管理する負担を減らしたい人
・顧客からのクレームを記録したい人
・通話記録を活用して発注ミスや伝達ミスを減らしたい人
・通話記録を電話対応の改善に活かしたい人
・名刺の管理方法を検討している人
・通話環境の整備にあわせて受付システムを構築したい人
・事業の拡大、縮小に応じて通話環境を迅速に設定したい人
・プライベート時間の電話着信を制御したい人
・災害時を見据えて通話環境を見直したい人

まとめ

今回はクラウドPBXの仕組みや機能、従来のPBXとの違いなどについて解説しました。クラウドPBXは、自社に専用機器を配置せず、クラウド上で拠点の通話接続を管理できるサービスです。
スマホからインターネットを通じて社外・社内の人々と連絡を取れるので、在宅ワークやモバイルワークとの相性がよくなっています。コンサルティング会社の調査から、事業コストを削減したい場合に適していることもわかりました。ただ、音質がインターネット環境に左右されやすく、緊急電話番号に発信できない場合もありました。メリットだけでなくデメリットもふまえて検討することが重要です。

クラウドPBXは、今回紹介した以外にもさまざまなサービスがあり、今後も便利なツールが登場していくことが予想されます。
従業員や利用するスマートフォン、電話機などの数をもとに料金を比較し、自社の課題を解決できる機能を持つクラウドPBXを選びましょう。

クラウドPBXに関するよくある質問

クラウドPBXはどれくらいの期間で導入できる?
サービスや導入環境によって異なるので一概にはいえませんが、計6拠点でオンプレミスのPBXを利用していた事業所が、申し込みから2~3週間程度で4拠点に導入を完了できた事例が見受けられます。クラウドサービスなので、比較的素早く導入しやすいです。
クラウドPBXの通話履歴には保存期間の制限はある?
クラウドPBXの通話履歴の保存期間はサービスによって定められています。たとえば、通常の保存期間を1年間として、延長について相談を受け付けているサービスがあります。永久に保存できるとは限らないので、導入前に問い合わせて確認しましょう。
クラウドPBXは海外でも日本の電話番号を利用して通話できますか?
クラウドPBXの中には、海外から日本の電話番号で発着信できるサービスがあります。通話料金も日本と変わらずに使えることがあるので、クラウドPBXはグローバル展開する企業でも導入を検討しやすいです。
クラウドPBXはレンタルオフィスやシェアオフィスなどでも申し込める?
レンタルオフィスやシェアオフィスなどでもクラウドPBXを申し込める場合があります。ただし、レンタルオフィスやシェアオフィスの住所で登記している(あるいは開業届を出している)場合に制限しているサービスがあります。詳細は各サービスの運営者に問い合わせが必要です。